金沢の老舗

金沢の老舗

金沢は文化の町。和雑貨の老舗もたくさん金沢は文化の町。和雑貨の老舗もたくさん

江戸時代を通じて、最大の規模を誇った加賀藩の後継が金沢市になります。加賀藩は武芸でなく文化芸能の世界に没頭し、江戸幕府からにらまれないように振る舞ってきました。その名残が現在の金沢市にも生き残っていて、京都から伝わり本家を超えてしまった文化、工芸などが今も育まれています。

金沢の水や自然が金沢の文化を育てた金沢の水や自然が金沢の文化を育てた

そこで今回は、北陸を代表する文化都市、金沢にある伝統工芸の工房や歴史のある雑貨店などを紹介したいと思います。

小京都金沢は、いつしか独立独歩の世界へ

金沢の金箔で日本一の本場金沢の金箔で日本一の本場

基本的に金沢の文化は、京都の文化から強く影響を受けています。友禅などの世界も京都から伝わってきていますし、金箔などの文化も元々は京都から北陸に伝わってきた文化でした。しかし、箔一の箔工芸を代表するように、江戸時代を通じて金沢は京都から受け入れたいろいろな伝統を豊富な資金と京都よりも恵まれた自然環境を背景に、独自に発展させ、最終的には本家を超えるまでに発展した伝統文化を持っています。

次の北陸旅行は老舗巡りを次の北陸旅行は老舗巡りを

その文化・伝統が今も町の至る箇所に残っていて、その古典芸能をさらに発展させようと今も町ぐるみで取り組んでいます。その文化的な雰囲気は雑貨屋にも波及して、現在金沢にはさまざまな雑貨屋が林立しています。どこのお店もこだわりぬいた店構えと品ぞろえが魅力です。

石川は漆器でも有名な土地石川は漆器でも有名な土地

町歩きが楽しい町なので、ぜひとも北陸旅行の際には金沢を目指してください。

箔一の箔工芸

元々金箔や銀箔は神社仏閣など特別な場所にしか使われていませんでしたが、次第にその技術を日用品に活かす発想が生まれて現在に至っています。その一翼を担っている老舗が箔一です。16世紀に金沢に入ってきた箔の文化を、まさに現代生活にマッチさせる形で提案している前向きな老舗で、今ではガラスや陶器にまで箔を施しています。
箔一はたいへんな人気店で、東京にも店舗を持っているほどですが、せっかくなら金沢の土地、金沢の空気の中で眺めてみてください。美しさがまた違って見えます。

箔一
石川県金沢市森戸2−1−1
076−240-0891

輪島屋本店の輪島塗

正確に言うと輪島は金沢ではないので、同じページにまとめるべきではないのかもしれませんが、同じ石川県でさらに金沢の文化にも深く影響を与えている輪島塗は、広義の意味で金沢文化と言ってもいいのかもしれません。
輪島塗と金沢の金箔工芸は非常に相性が良く、何重にも塗り重ねた漆の上に金箔を張りつける技法は非常にメジャーです。できあがった工芸品は独特の美しさを持っています。 中でも1813年に創業をした輪島屋本店の輪島塗は美しく頑丈なので、器を1つ持っていて損はありません。ドライブを兼ねて金沢から能登半島を北上し、本店に足を運んでみてください。

輪島屋本店
石川県輪島市河井町24−11
0768−22−0521
営業時間:8時30分から17時
無休