なつかしいおもちゃ

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だるまは縁起物、魔よけとしても役割があるだるまは縁起物、魔よけとしても役割がある

日本の郷土玩具は美しく、原色の色使いがとても魅力的で、素朴な日本デザインとは異なる日本人の違った美意識の一面を楽しめる品々です。
大人になると玩具に対する興味が減ってしまうので、どうしても使い道を考えて敬遠してしまいがちですが、今回は日本の伝統的な玩具の隠された魅力を語りたいと思います。

玩具は魔よけの意味が込められている場合が多い

ねぶたは飾り物として軒先に吊るす楽しみ方もねぶたは飾り物として軒先に吊るす楽しみ方も

インテリアとしても美しい日本の玩具ですが、実は魔よけなどの意味を持っている場合があるので、縁起の良さを意識して生活の中に取り入れてみるといいかもしれません。実際、

  • (1)土鈴は神社やお寺の魔よけのためにあった
  • (2)だるまや虎の張子などはお守りとしての役割もあった

というような事実があります。どれも美しい色使いでインテリアとして優れているので、家の中に置物として持ち込んで、同時に縁起のいい魔よけとして一家を守ってもらうと一石二鳥になります。

土鈴は神社やお寺の魔よけのためにあった

タヌキの置き物は、他を抜くという意味を持った縁起物タヌキの置き物は、他を抜くという意味を持った縁起物

粘土をこねて形にし、焼いて色を付けた土鈴は、全国各地に存在します。もともとは神社やお寺が魔よけの意味を込めて作ったとされていて、今でもその意味を込めて土鈴を作っている神社やお寺は存在します。
金属のすずと違って主張しすぎない優しい音が土鈴の魅力で、タイやこいのぼりなど縁起物にちなんだ形状もチャーミングで素敵です。
家の中に置いたり、かばんなどに付けたりして楽しんでください。同時にお守りにもなってくれます。

だるまや虎の張子などはお守りとしての役割もあった

金魚は昔から縁起のいい生き物として玩具になってきた金魚は昔から縁起のいい生き物として玩具になってきた

全国各地にはいろいろな玩具があり、その玩具が同時に子どもたちのお守りになっていたという例はいくらでもあります。例えば大阪の少彦名神社で配られている虎の張子は幸福を招くお守りとも言われていますし、青森市や弘前市など東北地方のねぷた祭では、地元の子どもたちが腰にぶらさげる金魚ねぷたがあります。竹や紙でできた金魚の人形ですが、幸運を呼ぶ玩具として考えられています。

カエルは福カエルの意味で縁起物とされるカエルは福カエルの意味で縁起物とされる

日本の玩具には遊ぶ目的とお守りや幸運を招く縁起物としての2つの役割があります。玩具で遊ばなくなった大人でも、幸運を呼び込む縁起物にあやかって、日常的にインテリアとして採用するといいと思います。
だるまやたぬきなどの置物や玩具も、同様の効果があります。